振り返りキャラ紹介「朝見美紗那」
このキャラ、非常にオーソドックスなデザインだが、
内面が通常のキャラではなくかなり吹っ飛んだ造形をしている。
これはギャップ萌えを狙ったわけではなく、実在の人物がモデルになっているため。
外見、内面共にその人物を忠実に再現した結果、出来上がったキャラクターなのである。
演出的な部分だが、このキャラは通常のヒロイン然としたふわふわ天然おっとり感キャラを
造形した役作りをすると途端に噛み合わなくなってしまう。
このキャラを成立させるのに必要な要素は凶暴さと闇堕ちしていることと
人間に対しある程度絶望していることが必要条件なのだと脚本家は言う。
そのうえで、天然でふわふわおっとり大和撫子な人物なのだとか。
ここまで書くととんでもなくいやな女に見えるが、
この造形はリアルさを追求しての結果らしい。
実際、こんな環境で生まれ育った以上、おっとり天然ふわふわさんになるだろう。
だが、心の中は影響を受けたことがそのまま如実に育っていく。
男性不信を植え付けられるのに十分な環境ならば失望していて当然だし、
異性に関して希望を持つような性格にはなり得ない。
自分が希望を見い出した演劇という儚い糸を存続させるためには
異性を組織に含まなければならない。
耐えがたい苦痛を、ストレスを表現するには闇落ちしている造形を加えないと成立しない。
そういった演出を加えているため、通常の天然大和撫子ヒロインではないのだと。
こんな事情でCVが決定した後、寺内淳子さんは相当苦労していたらしい。
なお、IFストーリーではそのストレスが全て駆除されて悩みが消えた
清々しい本来の朝見美紗那が登場する。
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